「デジタル遺品の処分方法が分からない」
「遺品整理におけるデジタル遺品の適切な扱い方を理解したい」
遺品整理をしている方、あるいは検討している方の中には、このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
デジタル遺品は、通常の遺品とは異なり、適切な手順で処分しなければなりません。
そこで今回は、デジタル遺品を整理する手順や関連するトラブル、トラブルを防ぐための対策についてご紹介します。
また、Eco Tommyは、一都三県を対象に遺品整理サービスを提供しています。
デジタル遺品に関する相談も受け付けているので、お困りの際はぜひお気軽にお問い合わせください。
遺品整理について網羅的に知りたいという方は、「【遺品整理をプロが解説!】具体的な方法や意識すべきポイントも詳しくご紹介!」にて解説しているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください。
デジタル遺品とは?
まずはじめには、デジタル遺品について簡潔にご紹介します。
デジタル遺品とは、亡くなった人が生前に使用していたデジタル機器やオンラインアカウントに残された情報やデータのことを指します。
デジタル遺品には、パソコン / スマートフォン内に保存された写真、動画、文書などのファイル、クラウドストレージサービスに保存されたデータ、ソーシャルメディアやオンラインバンキングのアカウント情報などが含まれます。
近年、インターネットやデジタル機器の普及により、デジタル遺品の量は増加傾向にあります。
しかし、デジタル遺品の整理方法については、多くの人が理解していないのが現状であり、それによるトラブルも相次いでいます。
デジタル遺品に関するトラブルについては、後ほど改めてご紹介します。
デジタル遺品と一般的な遺品は何が違う?
次に、デジタル遺品と一般的な遺品の違いについてご紹介します。
デジタル遺品と一般的な遺品の主な違いは、その形態と管理方法にあります。
一般的な遺品は、実体を持つ物理的なモノであり、遺族が直接手にとって整理することができます。
一方でデジタル遺品は、デジタルデータという目に見えない形で存在しており、パスワードや暗号化によって保護されていることが多いため、遺族がアクセスすることが難しいケースが多々あります。
また、一般的な遺品は保管場所が限られているため、遺族が見落とすことは少ないと言えます。
しかし、デジタル遺品の場合は、様々なデバイスやクラウドサービス上に分散して存在しているため、その存在に気付かず、見落としてしまうこともあります。
デジタル遺品の整理手順
本項目では、デジタル遺品の整理手順について、以下の5つのステップに分けてご紹介します。
1, デジタル遺品のロックの解除
2, データの確認 / 整理
3, データのメモ / 保存
4, 遺品内のデータの削除
5, デジタル遺品の処分
① デジタル遺品のロックの解除
デジタル遺品の整理手順の1つ目は「デジタル遺品のロックの解除」です。
多くのデジタル機器やオンラインアカウントには、セキュリティ保護のためのロックがかけられています。
遺族は、故人のパスワードや暗証番号を入手するか、法的な手続きを経てロックを解除する必要があります。
デジタル遺品のロックを解除する際には、故人が生前にパスワード等を共有していたか、遺言や別の形で整理方法を指示していたかを確認することが重要です。
デジタル遺品の解除についてお困りの場合は、ぜひ一度Eco Tommyへご連絡ください。
② データの確認 / 整理
2つ目は「データの確認 / 整理」です。
ロックを解除した後は、デジタル遺品内のデータを確認し、整理する必要があります。
故人のパソコンやスマートフォン、クラウドストレージ内のファイルを閲覧し、重要な写真、動画、文書などを選別します。
前述したように、デジタル遺品に含まれる情報はデータとして保存されているため、一度目を通しても見落としてしまう場合があります。
デジタル遺品のデータを確認し整理する際には、情報の見落としが無いよう、繰り返し確認することが重要です。
③ データのメモ / 保存
3つ目は「データのメモ / 保存」です。
整理したデータは、遺族の携帯やパソコン、外部ストレージにバックアップを取るなどして、安全に保存します。
また、将来的に必要になる可能性のあるオンラインアカウントのユーザー名やパスワードなどの情報はメモしておいても良いでしょう。
データを保存する際は、データの種類や量に応じて、適切な保存方法を考えることが重要です。
④ 遺品内のデータの削除
4つ目は「遺品内のデータの削除」です。
データの移行や保存が完了したら、故人のプライバシーを守るため、デジタル遺品内のデータを削除します。
パソコンやスマートフォンのハードディスクを初期化し、クラウドストレージ内のデータを削除します。
オンラインアカウントは、各サービスの手順に従って閉鎖するなどして、故人の情報が一切残らない状態にしておくことが重要です。
⑤ デジタル遺品の処分
5つ目は「デジタル遺品の処分」です。
データを完全に削除し次第、デジタル遺品を捨てることができるようになります。
しかし、パソコンやスマートフォンなどは、通常のゴミとは異なる方法で処分しなければならないため、地域や自治体のルールに従う必要があります。
また、故人の意向や遺族の判断次第では、一部の機器を形見として保管することも検討すべきでしょう。
デジタル遺品に関連するトラブル
本項目では、デジタル遺品に関連するトラブルについて、以下の5つをご紹介します。
1, 個人情報の流出
2, 契約サービスの料金が引き落とされ続ける
3, 遺産の相続漏れが発生する
4, 知られたくないことが知られてしまう
5, 相続問題への発展
また、遺品整理に関連するトラブルについては、「【遺品整理に関わるトラブルを解説!】業者の選び方や対策方法についてもご紹介!」にて解説しているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください!
① 個人情報の流出
デジタル遺品に関連するトラブルの1つ目は「個人情報の流出」です。
デジタル遺品のデータを削除せずに処分してしまうと、故人の個人情報が第三者に漏洩するリスクがあります。
特に、銀行やクレジットカード情報などの金融関連のデータの場合、遺族が不正利用の被害に遭う可能性もあり、最悪の場合 警察沙汰に発展してしまうケースもあります。
② 契約サービスの料金が引き落とされ続ける
2つ目は「契約サービスの料金が引き落とされ続けること」です。
故人が生前に利用していた一部のサービスは、亡くなった後でも月額料金などが発生し続ける場合があります。
遺族がこのようなサービス契約を把握できなかった場合、長期間にわたって不要な料金を支払い続けることになってしまいます。
故人が利用していたサービスを特定し、速やかに解約手続きを行う必要があるでしょう。
③ 遺産の相続漏れが発生する
3つ目は「遺産の相続漏れが発生すること」です。
デジタル遺品には、暗号資産や電子マネー、ポイントなど、金銭的価値を持つものが含まれている場合があります。
しかし、こうした金銭的価値のあるデータを見落としてしまうと、本来受け取れるはずだった遺産を受け取れずに処分してしまうことになりかねません。
このような事態を防ぐためにも、デジタル遺産のデータの存在を正確に把握し、適切に相続手続きを行うことが重要です。
④ 知られたくないことが知られてしまう
4つ目は「知られたくないことが知られてしまうこと」です。
デジタル遺品には、故人のプライバシーに関わる情報が含まれていることもあり、それらが遺品整理の過程で明らかになってしまうケースがあります。
秘密にしていた趣味や人間関係、医療記録など、知られたくない情報は故人によって様々ですが、これらの情報がデジタル遺品には含まれているということは、あらかじめ頭に入れておくと良いでしょう。
⑤ 相続問題への発展
5つ目は「相続問題への発展」です。
遺品整理では、デジタル遺品の相続を巡って、遺族の間で争いが起こるケースもあります。
特に、故人が生前にデジタル遺品の扱いについて明確に指示していなかった場合、遺族の間で意見が対立し、場合によっては法的な揉め事に発展する可能性もあります。
デジタル遺品内に含まれる相続の対象となるものについては、時間を設けて身内同士で話し合うことが重要です。
また、こうしたトラブルを防ぐには、生前からデジタル遺品について遺族と話し合い、相続方針を決めておくことが重要です。
デジタル遺品のトラブルを避けるための対策
最後に、デジタル遺品のトラブルを避けるための対策について、以下の4つをご紹介します。
1, パスワードなどは書き留めておく
2, エンディングノートを書く
3, データや情報の整理をしておく
4, 相続人で話し合う
これらの中には、遺品の所有者となる高齢者などが生前のうちにしておくべき対策も含まれているので、ぜひ参考にしてみてください。
① パスワードなどは書き留めておく
デジタル遺品のトラブルを避けるための対策の1つ目は「パスワードなどは書き留めておくこと」です。
デジタル遺品の整理で最も手間がかかるのは、オンラインサービスやアカウントのユーザー情報の特定です。
ユーザー情報などが必要なサービスは、本人以外はログインできないものも多くあり、そのような場合は遺族でもその中のデータに辿り着けない事態もあり得ます。
そのような事態を防ぐためにも、ログインに必要なユーザー情報やパスワードなどは書き留めておくことが重要です。
② エンディングノートを書く
2つ目は「エンディングノートを書くこと」です。
エンディングノートとは、自分の人生の締めくくりに関する意思を記したノートのことで、生前に様々な情報を整理する目的もあります。
エンディングノートにデジタル遺品の取り扱いについての希望を記しておけば、遺族がそれに沿って対応することができるため、情報整理や相続に関するトラブルを最小限に抑えることができます。
特定のデータを削除して欲しい、オンラインアカウントは閉鎖して欲しいなどの要望を事前に伝えておくことも重要です。
③ データや情報の整理をしておく
3つ目は「データや情報の整理をしておくこと」です。
既に何度もご紹介した通り、デジタル遺品に含まれる情報の中には、特定が難しいものや気付くこと事態が難しいものもあります。
そのため、事前にデバイス内のデータを一箇所にまとめておく、含まれている情報をリスト化しておくなどして、データや情報の整理をしておくことが重要です。
デジタル遺品に関するご相談は、Eco Tommyまで
いかがでしたでしょうか。
今回は、遺品整理におけるデジタル遺品について、具体的な整理の手順や関連するトラブル、トラブルを防ぐための対策などをご紹介しました。
デジタル遺品は、遺品の中でも取り扱いが特に難しいものであり、適切に対処しなければ大きなトラブルに発展してしまいます。
デジタル遺品を扱う際は、十分に時間をとって適切に進めることが重要です。
また、Eco Tommyでは、一都三県を対象に遺品整理サービスを提供しており、デジタル遺品のご相談も承っています。
デジタル遺品に関するお悩みを抱えている場合は、ぜひお気軽にご相談ください!